汗をたくさんかいたり、雨で体が濡れたりすると、お風呂に入りたくなりませんか?
今は給湯器が進化し、家にお風呂があるのが当たり前の時代になりましたが、昔のお風呂事情は、今とは違ったようです。
■昔のお風呂とは?
昔のお風呂は蒸し風呂(現在のサウナのようなもの)が一般的で、体を洗い清める業の一つとされていました。そのため、宗教的な意味が強かったそうです。
江戸時代になると銭湯が普及し、宗教的な意味ではなく、気軽にお風呂を利用する人が増えました。 最初は蒸し風呂が多かったそうですが、時が経つにつれて現在のような湯船に浸かるタイプのお風呂が普及しました。
ですが、昔は家にお風呂があることは当たり前ではありませんでした。特に火災の多かった江戸時代には、防災上、庶民が内風呂を持つことは禁止されていたともいわれています。そのため、銭湯に行くお金が無い時は、行水をして体を洗っていました。
■必需品だったタライ
行水と聞くと、冷たい水を使うイメージがありますが、体を洗うことが目的の庶民の行水では、お湯を使っていたそうです。 鍋やヤカンでお湯を沸かし、タライに張った水にお湯を混ぜ、温度を調節してから行水していました。
行水はもちろんですが、洗濯の時にも、台所で料理をする時にも、タライは使います。そのため、当時の人達にとってタライは必需品だったそうです。
今では設定さえしていれば、ボタン一つで温かいお風呂に入れます。
昔と比べると、とても贅沢な暮らしになったのかもしれませんね。