大雨による洪水や浸水が発生しやすい季節が近づいてきましたね。
注意報や警報が出たとき、どのようなことに気を付けて行動すればよいのでしょうか。
■河川や用水路の周辺に近づかない
大雨によって河川や用水路の水かさが増すと、その周辺にも激しい水の流れができることがあります。
これまでにも、側溝のフタが外れていることに気づかず、そのまま流されて死亡する事故が何件も発生しています。
大雨で増水しているときは、河川や用水路はもちろん、その周囲にも近づかないようにしましょう。
■アンダーパスには近づかない
「アンダーパス」とは、立体交差で、鉄道や道路の下を通る掘り下げ式の地下道のことです。
突発的に発生する短時間の大雨では、降雨量が都市の排水処理能力を超えることがあります。処理しきれなかった雨水は、標高が高い場所から低い場所へと流れ込むため、アンダーパスはあっという間に冠水します。
これまでにも、冠水したアンダーパスに車両が取り残され、水没した車内で溺死する事故も発生しています。車を運転中に大雨に遭遇した場合は、できるだけ低い場所を避けて運転するようにしましょう
■地下施設から地上へ避難する
突発的に発生する短時間の大雨では、地下施設が冠水し、たびたび死者も出ています。
地下施設にいるときは、気象庁が発表する最新の気象情報などを随時確認するようにしましょう。
■山などの急な斜面には近づかない
現在の科学技術では、土砂災害が いつ・どこで・どの程度の規模で 発生するのかを正確に予測することは困難です。
大雨警報や土砂災害警戒情報が発表された場合は、山などの急な斜面に近づかないようしましょう。
「斜面から小石が落ちてくる」「湧き水が濁る」など、異常があった場合は、安全を確保したうえで早めに避難しましょう。