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No.73 オリンピックとユニットバスルーム

実は、ユニットバスルームは、1964年の東京オリンピックをきっかけに誕生しました。


■日本の高度成長と人手不足
1950年代後半の高度成長時代には、建築ラッシュが到来し、建築業界では労働力が不足していました。さらに、1964年に東京オリンピックの開催が決定しており、競技場や競技関連施設、宿泊施設などオリンピックに間に合わせなければなりません。そこで、建築工事にはスピードと効率化、省力化が課題となりました。

■発祥のきっかけは「ホテルニューオータニ」
東京オリンピックを控えている中、日本初の超高層ホテル「ホテルニューオータニ」の建設が予定されました。それは、17階建て全1058室でという巨大なホテルで、通常なら工事には3年以上かかるといわれていました。しかし、工事期間はわずか1年5ヶ月ほどしかありませんでした。それでも、オリンピックに間に合うよう、なんとしても完成させなければなりませんでした。

一番の問題だったのは、手間のかかる浴室の工事でした。1000室以上ある浴室工事は、それまでの工法ではとても間に合いそうにありませんでした。そこで、設計・施工を担当していた大成建設は、複数の企業に、バスルームのプレハブ化を依頼します。

そしてついにTOTOがユニットバスルームを完成させ、採用が決まります。ホテルニューオータニは、東京オリンピックの前月ギリギリに、無事オープンしました。


■ユニットバスルームの「ユニット」とは?
ユニットとは、ユニット化(プレハブ化)されたお風呂のことです。工事の手間が省けるだけでなく、メンテナンスも簡単な上、見た目も綺麗です。そのため、多くのホテルで次々に採用されました。
その後、マンション建設にも普及したユニットバスは、その断熱性や防水性から戸建て住宅にも使われるようになりました。


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