手拭きや運動の時に使うタオル。今では手軽に使っていますが、昔は高級品でした。
■外国から輸入されたタオル
タオルが日本に輸入されたのは、明治時代初期のころです。
当時のタオルはサイズが大きく、幅が40cm、長さが120~150cmもありました。
輸入された始めの頃は、タオルは手拭きではなく、ファッションとしてスカーフのように首に巻いて使われていたそうです。
■タオルの製造
日本でタオルが製造され始めたのは、明治13年ごろからです。
高級品のイメージが強く、購入者のほとんどは贈答用としてタオルを買っていました。現在のように、手軽な手拭きとして使う人は少なかったようです。
■タオルの前は何を使っていた?
タオルが広がる前、日本では、古来からある手ぬぐいを手拭きとして使っていました。
そもそも手ぬぐいは、昔は頭を包むかぶり物として使うことが多かったそうで、手拭きとして手ぬぐいが使われ始めたのは、江戸時代あたりといわれています。
明治になると、タオルが手拭きとして普及したので、手ぬぐいが手拭きとして使われたのは、意外と短い期間だけだったようです。
輸入されてから、民間に広まるのが早かったタオル。
その便利さや手軽さを考えると、広まるのが早いのも頷けますね。