温暖化の影響もあり、近年、夏の最高気温が徐々に上がっています。また、気温が30度以上の真夏日や35度以上の真夏日も、増加傾向にあります。このように暑い日が増えている昨今、特に今の時期は熱中症が怖い時期なので、水分補給が欠かせません。
ところで、水分補給にもコツがあるってご存知でしょうか?今回は水分補給についてご紹介します。
■水分の収支バランス
まずは、下図の体内の水分収支バランスをご覧ください。
摂取量と排泄量がほぼ同量であることが分かります。
夏は汗によって水分や塩分がより多く失われてしまうので、失った分を摂取しなければなりません。
しかし、「あ~、のどが渇いた!」と言って、失った水分を補給するために水をがばがば飲むのは、実は賢い方法ではありません。
なぜなら、一度にたくさんの水を補給してしまうと、血液には吸収されず排泄されてしまうからです。
成人が一日に必要な水分は2,000~2,500mL。このうち、飲料水として摂り入れるのは800~1,300mLといわれています。
水分補給は、一度に200mL(コップ1杯)程度の水を、7~8回に分けて飲むのがおすすめです。一気に飲むのではなく、噛むようにして飲むとよいでしょう。喉が渇いた時にはすでに脱水症状の初期段階に入っているので、喉が渇く前に飲むことが大切です。