No.6 「リモコン付きトイレ」のウソ・ホント
■リモコン付きトイレって何?
リモコン付きトイレというのは、トイレの機能を遠隔操作する小さな装置が壁にとりつけられるもののこと。
リモコンから赤外線が出て、本体の受信部で受け止める仕組みです。
トイレに付いたリモコンで操作できるのは、二つの機能。一つはいうまでもなく、温水洗浄便座の各種機能。
洗浄のお湯を出す、止める、湯温や水勢を調整できます。
そして、もう一つは便器の洗浄機能。
普通の便器ではレバーを操作して水を流しますが、このレバー操作をリモコンのボタンを押すだけで行うことができます。
■リモコン付きトイレ長所は?
トイレにリモコンが付くことの長所は、見た目がお洒落であること。
トイレ内を掃除するときに邪魔な便座の操作部がないことも長所です。
加えて、操作性がよいこともあげられます。壁に付けたリモコンであれば顔を近づけて表示を読むことができ、操作に慣れていない人もじっくり見て判断できるので、利用しやすいというわけです。
腰掛けたまま便器の水を流したいとき、体をひねらずに操作できるという長所もあります。
■停電のときは使えるの?
リモコン付きトイレで、心配なのは停電のとき。赤外線の受信部が電気で動くため、停電時にはリモコンに反応しなくなります。
お尻の洗浄などができなくなるのは当然として、問題は水を流すボタンを押しても水が流れないこと。
しかし、そのようなときのためのレバーが付けられているので、これは短所にはなりません。
このほか、短所としてよく聞くのは「水の流し方がわかりにくい」という声。
例えば、初めてリモコン付きトイレを使う場合、リモコンで水も流せることを知らない人が多い。
それで懸命にレバーを探す人が多いのです。
状況が状況だけに人を呼んで聞くこともできないですよね。これは意外な短所と言えるでしょう。