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No.47 段差付き浴槽のウソ・ホント


■段差付き浴槽って、どういうもの?
段差付き浴槽というのは、浴槽の内壁に段差が設けられたものを指します。それは、親子で入浴するときのことを考えて生み出されました。
小さな子供は、湯船の中で座りにくく、座ると顔が沈んでしまいます。子供が座っても顔が沈まないような湯量にすると、今度は大人が入浴しにくくなります。そこで、内壁に段差を設け、小さな子供が座れるようにしたのが段差付き浴槽です。子供用であるため、段差は小さな子供が座りやすい高さに設けられ、幅も狭めです。子供がちょこんと座れるくらいに抑えられ、大人が入浴するときの邪魔にならないようになっているのです。「浴槽内に設けられた小さな出っ張り」といった風情のものと考えればよいでしょう。
このような段差付き浴槽は「ベンチタイプ」と呼ばれ、段差のない浴槽は「フラットタイプ」と呼ばれます。



■段差付き浴槽に問題はないの?
浴槽内の段差の評判は上々でした。小さな子供は当然喜びましたし、大人が一人で入浴するときも、邪魔になるどころか、喜ばれることが多かったのです。それは、足を乗せると具合がよかったから。湯船にゆったりとつかり、足を段差に置く、もしくは脚を乗せる(ふくらはぎを乗せる)と、意外にリラックスできるのです。
段差は好評だったのですが、それ以外の点で困った問題がありました。初期の段差付き浴槽は、サイズが大型だったのです。シェル型やデルタ型で、大人と子供がゆったり入ることのできるサイズで作られたのですが、この大型サイズはお湯を大量に使うのです。そして、掃除の手間が増えたり、洗い場が狭くなるなどの点で不満を生みました。


■最新の段差付き浴槽はどんな形なの?
大型サイズで段差付きの浴槽は、評判が今ひとつでしたが、浴槽内の段差自体は好評でした。そこで最新の浴槽では、「標準サイズで、段差付き」というものが生まれています。使用するお湯の量は、フラットタイプに比べて段差の分節水となり、段差付きの使いやすさも活かされた形となっています。浴槽の形もストレート、S字型、コーナータイプなど種類が増えているので、ご自宅のお風呂の形に合わせて選べるようになっています。


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