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No.36 システムキッチンのウソ・ホント

■システムキッチンの人工大理石って何?
システムキッチンは、作業台(カウンター、天板ともいいます)の素材で種類が分けられます。作業台の素材で一般的なのは、人工大理石とステンレスですが、木にタイル貼りや、天然石のものもあります。
このうち人工大理石とは、合成樹脂を天然の大理石風に色づけしたものです。大きくとらえればプラスチックの一種ですが、強化素材が加えられており、割れたり欠けたりせず、表面にキズが付きにくい素材です。天然の大理石とは明らかに異なり、一目で合成樹脂であることが分かりますが、本物の大理石より安く加工しやすいために、広く使われています。
人工大理石にはポリエステル系とアクリル系があり、高級なのはアクリル系になります。アクリル系の人工大理石は値段も高いのですが、表面をサンドペーパーなどでこすっても模様が消えないなどの長所があります。



■作業台は、人工大理石とステンレスのどちらが使いやすいの?
当初、システムキッチンの作業台には、ステンレスが使われていました。しかし、ステンレスだと安っぽい印象を持つ人がいて、キズが付きやすいことも不評でした。そこに登場したのが人工大理石なのです。こちらは見た目の高級感があるため、広く普及するようになりました。
しかし、人工大理石の作業台がすべての人に評判がよいわけではありません。「高級感がある」といってもそう感じない人もいますし、人工大理石特有の欠点を嫌う人もいるからです。特有の欠点とは、若干熱に弱いことです。といっても燃えやすいワケではありません。熱いやかんや鍋を直に置くと、焦げたような輪模様が残ってしまうのです(サンドペーパーでこすれば落ちます)。
その点、ステンレスは、熱いやかんや鍋を気兼ねなく置くことができます。現在はステンレスの作業台も進化し、厚さが1mm以上のステンレス板を用いた高級感を感じさせるものも出ています。さらに、表面に模様を入れることでキズが気にならない工夫も行われ、ステンレスだから「安っぽい、キズつきやすい」とは、一概に言えなくなっています。
ちなみに、流しに熱いお湯を捨てたときに「ボコン」と音がするのは、ステンレスが薄い証拠です。1mm以上のステンレスを使っていればボコンと音がしないので、試してみてください。



■輸入品のシステムキッチンと国産のシステムキッチンはどう違うの?
2000年ごろからの都心マンションブームで一気に増え始めたのが、ドイツ製やイタリア製など輸入品のシステムキッチンです。中にはシステムキッチンだけで500万円を超えるようなものもあり、夢のキッチン設備などと言われたりしています。
輸入システムキッチンの性能は極めて高く、引き出しを開け閉めする感触に重厚感があり、塗装も入念です。阪神・淡路大震災のときも、輸入ブランドのシステムキッチンからは、上部吊り戸棚に入れた鍋類が飛び出さなかったという報告もあります。扉に重量感があるため、飛び出しを防いだのです。
このように高性能の輸入システムキッチンですが、中には故障時の対応が迅速ではないという声があるのも事実です。アフターサービスの点では、国産品のほうがまだ上であるようです。


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