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Ｎｏ．１９　「浴室リモコン」のウソ・ホント

■浴室リモコンって何？
浴室リモコンとは、浴室内の壁に設置された操作盤のこと。お風呂のお湯張りや追い焚き、湯温調整などを行うためのものなのです。
本来、リモコンとは遠隔操作機のことをいいます。浴室内にあれば、それは「遠隔」ではないと思うかもしれません。

しかし、昭和50年代まで、お風呂をわかすときは浴室外の釜に点火していました。外の熱源機を直接操作していたのです。
それに対し、浴室内で外の熱源機を操作できるのは「遠隔＝リモコン」にあたります。
だから、浴室内の操作盤を浴室リモコンと呼ぶのです。

■セットになる台所リモコンとは？
現代の住宅では、浴室リモコンとは別にもう一つリモコンを設置するのが一般的になっています。
もう一つのリモコンはキッチン＝台所に設置されています。そのため、台所リモコンと呼ばれています。台所リモコンは、家事を楽にするために生み出されました。
台所仕事をしながらお風呂に点火できるのがメリットですが、台所リモコンのメリットはそれだけではありません。

■リモコンは２機必要なの？
浴室リモコンと台所リモコンの二つを設置することで生まれるメリット……、
それは、二つのリモコンを使って双方向通話ができることです。

まず、お風呂が沸いたことを台所のリモコンを通して知らされます。
次に、入浴している最中、外の家人と会話ができます。たとえば、「石けんがなくなったので、持ってきて」とか「そろそろ子供が上がるよ」といったことを知らせることができるわけなのです。
現代のお風呂は機密性が高いため、浴室内で叫んでも外に聞こえないことが多いです。
特に、リビングでテレビを見ているときなどは聞こえにくいです。
そんなときも、二つのリモコンがあれば、話が通じやすいというわけなのです。