具体的に説明しよう。
最新のプッシュ水栓はシャワー用、蛇口用で二つの押しボタンがある。
いずれも直径が5センチ以上あり、かなり大きいボタンだ。
このシャワーボタンを押すとシャワーヘッドからお湯が出てくる。もう一度同じボタンを押すとシャワーが止まる。
蛇口用のボタンも同様に操作する。
つまり、「押す」という操作だけで、出す・止めるが操作できるわけだ。
お湯の量を調節するときは、ボタンの外側に付けられたジョグダイヤルを回す。
湯温の調整ダイヤルは別に付けられ、それを回すことでシャワー・蛇口から出る湯の温度を変える仕組みである。
プッシュ水栓の長所は、どんな人にも使いやすいこと。
握力が弱い高齢者や小さな子供でも簡単にお湯を出す・止めるを操作できる。
湯温や湯量を変えるときには「回す」という操作が必要だが、介護者があらかじめ湯温・湯量を決めておけば問題ないだろう。
視力が弱まり、細かい字が読めないときでも操作しやすいといった長所もある。
一般的な水栓に比べると高価だが、お役立ち度も高い設備といえる。