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No.40 キッチンパネルのウソ・ホント

■「キッチンパネル」って、どんなものなの?
キッチンパネルは、キッチンの壁にとりつけるパネル(板)のことです。防火性が高く、コンロのまわりやシンクに使うことができます。
コンロのまわりは高熱になりますし、炎が上がることも想定されます。そのため、使うことが許されるのは燃えない素材だけで、従来はタイル張りにされるケースが多かったのです。 そこで近年開発されたのが、不燃材にフッ素樹脂加工やメラニン樹脂加工を施した素材です。見た目は光沢のある人工大理石のような趣で、タイル張りに見られる目地がないのも特徴です。目地がないため、大判のプラスチック板をコンロのまわりに貼っているようにも見えないこともありません。このほか、以前から用いられている素材ですが、ステンレス板もキッチンパネルの一種と考えられます。
つまり、タイル以外で、キッチンのコンロまわりに使うことのできるパネル--それがキッチンパネルというわけなのです。



■「キッチンパネル」はどんな長所があるの?
キッチンパネルは、タイル張りの欠点を解消する目的で開発され、事実、その長所で人気を集めています。その長所は、ずばり、油汚れを落としやすいことです。
磁気質のタイルを張った壁の場合でも、タイル表面は汚れを落としやすく、炒め物をして油が壁に飛び散っても、タイル表面は拭き掃除できれいになります。しかし、問題は目地部分です。目地に飛んだ油汚れが落としにくく、掃除が面倒でした。その手間を軽減させるのが、キッチンパネルというわけなのです。 キッチンタイルは、当初、コンロのまわりだけに使われました。それが、徐々に使用範囲を広げ、シンクや作業台のまわりもキッチンパネルが使われるようになりました。掃除が楽だから、すべての壁をキッチンパネルで覆ってしまおうというわけなのです。
また、キッチンパネルのほうがタイル張りより安上がりであるのも、人気を高めている理由の一つです。



■「キッチンパネル」に短所はないの?
掃除が楽という長所で人気を集める「キッチンパネル」ですが、短所がないわけではありません。それは、「風情がない」ということです。 キッチンパネルはタイル張りに比べてデザイン性が劣り、色合いや艶に重厚感がありません。加えて、目地がないために単調な壁に見えがちです。そこで、「キッチンをきれいに保てるが、美的ではない」と嫌う人がいるのも事実なのです。
美的だけど目地の汚れを落としにくいタイル張りがよいか、美的でなくても掃除が楽なキッチンパネルがよいかは、好みによります。重要視したいポイントや予算などを考えて、素材を選びましょう。


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